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「議論好き」「直情型」…知人の見た新首相(読売新聞)

 3度の落選を経て衆院議員に初当選してから30年。4日の国会で第94代の首相に指名された菅直人氏(63)は親しい人たちの目にどう映っているのか。

 「彼は、20歳代の頃から全く変わっていない。とにかく議論好きだった」

 起業家への無担保融資を手がける「市民バンク」代表の片岡勝さん(63)は1974年、女性運動家の市川房枝さん(81年に87歳で死去)が参院選に出馬した際、ともに陣営を支えた時の思い出を語った。

 この選挙で、菅氏が発案したのが「草の根1000円パーティー」。約500人から50万円を集め、その資金をもとに市川さんも当選を果たした。6年後、4回目の国政挑戦で初当選した菅氏も、「『広く薄く献金を集め、あまり使わない』がモットーだった」(片岡さん)という。

 実際、菅氏の資金管理団体の「草志会」の政治資金収支報告書によると、2008年に献金した個人は少なくとも210人に上り、菅氏が支部長を務める政党支部の企業・団体献金を合わせても、すべての献金のうち、個人献金は計約1920万円で全体の7割を超えている。個人資産も、「鳩山家」の巨富に支えられた鳩山首相とは異なり、家族名義分も含め2232万円(昨年9月時点)。18閣僚の平均1億4045万円の6分の1にとどまっている。

 「その意味でも、『政治とカネ』で揺れ続けた鳩山内閣を引き継ぐ首相としては、ふさわしいはずだ」。片岡さんは、そう言ってエールを送った。

 菅氏と妻の伸子さん(64)は、いとこ同士。10年以上の付き合いがあるという後(うしろ)房雄・名古屋大教授(55)は、夫妻と食事をした時の印象を「2人とも政治好きで、議論好き。奥さんは菅さんに遠慮せず物を言うが、決して出しゃばらず、常に支えていた」と明かした。

 政治家として大きな注目を集めたのは96年2月。厚相として薬害エイズ訴訟の原告団に会い、「厚生省を代表して心からおわび申し上げます」と謝罪した場面だった。この時、菅氏と対面した原告の一人、大平勝美さん(61)は、短気ですぐ怒る「イラ菅」として知られる菅氏について「ああいう直情型のエネルギーが国を変えた。首相になっても正義感で国を切り開いてほしい」と話した。

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